コラム

これから本格的に訪れる電気・ガスの料金アップ

2022.7.20|その他

ガソリン価格が高騰しており、特に仕事で車を使用される方の負担は大きいのではないでしょうか。それに加えて国民全体に影響するのが、電気、ガス料金の値上げです。
なぜ電気料金は値上がりしているのでしょう?
電気料金は、図表1のような算定方法で各電力会社が決めています。料金アップの原因は『燃料費調整単価』の影響です。ちなみにガス料金も、同様の仕組みです。

出典:東京電力エナジーパートナーのWebsite

燃料費調整単価は、火力燃料の価格変動に応じて毎月自動的に決められます。
単価は原油・LNG(液化天然ガス)・石炭それぞれの3か月間の貿易統計価格に基づき算定し、2か月後の電気料金に反映します。6月分の料金は1~3月までの3か月間の平均値に基づいて決められています。
2021年1月から徐々に上昇しており、2022年6月分を前年同月で比較(東京都の戸建4人家族の平均値で試算)してみますと、2,729円も高くなっています。年間では3万円以上になり、家計にとって無視できる金額ではなさそうです。
日本の電力会社による発電の多くは、石炭やLNG(液化天然ガス)などを燃料とした火力発電からのものです。東日本大震災後に原子力発電の割合が低下したために、火力発電への依存度が高まっています。ほとんどの燃料を海外からの輸入に頼っているため、国際情勢の影響を受けて燃料が高騰すると、電気料金も値上がりしてしまうというわけです。

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