分散投資の商品選び
2021.7.20|マネー
前号で「忙しいドクターの資産運用の王道は分散投資」とお伝えしましたが、数多ある国内、海外の投資商品を自ら選んで分散投資し、運用状況を確認し、継続的に必要に応じて見直しをするのはかなり大変です。時間は最も希少な資源ですから、本業に影響を与えない程度の時間を使って資産運用をされることをお勧めします。
分散投資をするための代表的な金融商品は投資信託です。下図のように運用の専門家が多数の投資家から資金を預かり、さまざまな投資対象に分散投資します。
投資信託で資産運用をするメリットは?
第一に、少ない金額から投資ができることです。
投資信託は100円から運用をスタートできます。子供の頃の貯金箱に硬貨を入れる感覚と似ているかもしれません。
たとえ少額であっても、始めることで投資感覚が身につく効果があります。
第二に、いろいろな投資商品に分散投資できるためリスクが軽減できることです。
誰でも購入できる公募型の投資信託は、2021年4月時点で6,000弱の種類があります。株式や債券、不動産、金や石油などの商品等々の各種投資商品、国内・海外(先進国・新興国等)の地域を分散させて購入することで、単体もしくは少数の商品にまとまった金額を投資することで被るリスクを軽減することができます。
第三に、運用を投資の専門家(運用会社)に任せられることです。
自らが選んで購入した株式のように、株価の変動を気にする必要がありません。また個人では投資しづらい新興国などの金融商品や、石油や各種資源、商品などを投資対象にしている商品などを含めて分散投資ができます。例えば、今後人口の増加率が高いのはインド、ナイジェリアなどの南アジアやアフリカ諸国などですが、それぞれの国の株式に投資するのは難しくてもパッケージ化された投資信託があれば、少額から選択も可能です。
最近ではZoom等を活用して毎月運用報告をする運用会社も増えてきていますので、運用者の考えや人柄などに直接触れることができます。また聴講すると国内外の経済や政治の主要な動向などを知ることもできます。
第四に、高い透明性を持った金融商品であることです。
投資信託の価値を表す基準価額は毎営業日公表されています。投資家はこの基準価額に従って売買を行います。また決算毎に監査法人による投資信託の監査を受けていますので、上場している株式や格付けを得ている債券等と同様に透明性も高い金融商品と言えます。
一方で、投資信託で資産運用をするデメリットは?
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。