職場をぬるい仲良し集団にしないための工夫
2022.11.20|医療経営
職場を心理的安全性のある環境にする努力は大切ですが、一つ間違えば職場がぬるい仲良し集団になってしまうのではないかと、懸念を抱く方もいるでしょう。
心理的安全性が高い職場であっても、職員の仕事に対する意識が低い場合は、図表のように“ヌルい職場”になってしまいます。
職員は居心地が良いため、成長しないまま定着し、結果的に組織としての成長も止まってしまう可能性があります。
職員が“学習し成長する職場”にするためには、時には職員を叱る必要が出てきます。叱るメリットとして多くあげられるのは、自分の本気度が伝わること、相手が行動を改善し、成長してくれることです。
一方で叱ることのデメリットには、 相手が萎縮してしまうこと、人間関係が悪化すること、最悪の場合にパワハラだと訴えられることなどがあげられます。叱り方に問題がある場合は、職場の心理的安全性が徐々に損なわれ、図表のような“サムい職”や“キツい職場”になってしまいます。
“学習し成長する職場”にするためには、上手な怒り方、叱り方について学んでおく必要があるのではないでしょうか。
直訳すると「怒りの管理方法」という意味の「アンガーマネジメント」は、怒りの感情と上手に付き合うための心理教育または心理トレーニングとして、1970年代にアメリカで生まれました。
アンガーマネジメントとは、人間が抱える混沌とした怒りや悲しみ、劣等感などの感情を自分のなかで整理し、その状況を客観的に見ることで、怒りなどの強い気持ちが生じても、それを適切にコントロールし、問題解決を図るというスキルのことを言います。
アンガーマネジメントの考え方を普及している「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会」という団体があり、一部の病院や介護施設、県の看護協会などでも研修を受けているようです。
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