チームを機能させるための心理的安全性を高める工夫
2022.9.20|医療経営
医療や介護の現場においては、患者やその家族を中心にして常にチームの多職種のメンバー間で連携・情報共有しながら仕事を進める必要があることから、他業種の現場よりもかなり高いレベルでチームを機能させなければなりません。
職場の心理的安全性に問題がある場合、どのようにすれば良いでしょう。
下表はリクルートのグループ企業が、一般企業の3名以上のメンバーがいる部・課・チームを率いる立場にある人を対象にしたアンケート結果です。心理的安全性を高めるために日々のマネジメントで工夫している点を整理した内容で、医療現場でも参考にできます。
出典:株式会社リクルートマネジメントソリューションズWebsiteより、筆者が一部改変
医療機関の場合、院長を含む医師が職員にとって「安全」な存在である必要があります。普段の自分自身の言動や、その時々の職員の反応について振り返ってみましょう。自分では自然体で接しているつもりでも、日頃の態度や言葉遣いが高圧的になっている可能性があります。得てして、自分自身が職場の心理的安全性を脅かしている原因である可能性が高いのです。心理的安全性が大切と職員に伝えても、「お前が言うか」という白けた雰囲気になってしまいますので、まずは自分自身の言動を改めることから始めてみましょう。
そして話しやすい雰囲気を作ること。普段から、話の途中で遮らない、すぐに否定しない、相槌を打つなど、意識する必要があります。また医師が自らの間違いを、職員の前で認め、失敗を共有することも大切です。更に自らの若いころの仕事上の失敗談など、弱みをさらけ出せば親近感が湧き、職員はより話しやすくなるでしょう。
この情報へのアクセスはメンバーに限定されています。ログインしてください。メンバー登録は下記リンクをクリックしてください。