「歯科医院はコンビニよりも多い」とよく揶揄されますが、OECDのデータによれば、人口当たりの歯科医師数はアメリカに次いで日本は世界で２番目のようです。日本の面積はアメリカの約25分の１ですから、日本の歯科医院の集積度合いはかなり高いと言えそうです。これだけ歯科医院が多いと、すでに開業している方や将来開業を考えている方は、他の歯科医院の経営状況や運営面での取組について、自院の参考とするためにも知りたくなるのではないでしょうか。

税理士の全国団体であるTKC全国会に登録している会計事務所を税務顧問にしているような場合は、TKC経営指標のデータを参考にできるでしょう。ただわかるのは売上高、成果配分（限界利益率、労働分配率、１人当たり人件費）及び収益性などの財務情報を中心とした経営分析項目の統計データです。そのほかには厚生労働省が２年に一度の診療報酬改定の参考とするために実施している医療経済実態調査がありますが、こちらも財務情報中心であるため、医院単位では参考にしづらい情報です。