デジタル機器やアプリによる 次世代医療への対応
2023.5.20|その他
2月にベンチャー企業のサスメド㈱が、厚生労働省より不眠障害用アプリケーションの医療機器製造販売承認を取得いたしました。同社の不眠症治療用アプリは、医療機関で発行されるパスワードを患者が自分のスマートフォンに入力し、患者は9週間、アプリを使って日々の睡眠の記録などを入力します。アプリ内のアルゴリズムが睡眠や起床時間の助言を行うことで、医師が不眠症患者に対面で行う「認知行動療法」を代替します。
医師が患者に処方する「治療用アプリ」は、㈱CureAppが手がける禁煙向け、高血圧向けアプリに続く国内3例目の承認取得になります。
健康意識の高まりによって、Apple Watchなどのようなウェアラブルデバイスと連携して、歩数や消費カロリー、体重、血圧、睡眠時間といった健康関連の情報をまとめて記録したり、食事内容を記録したりするヘルスケアアプリの利用者は増加しています。スマートフォンやタブレットにダウンロードして使用するという点では、治療用アプリと一般のヘルスケアアプリは類似しています。大きな違いは治療用アプリについては、下図のように医学的なエビデンスに基づいて厚生労働省が薬事承認をした医療機器であり、医師が処方して患者が日常生活で用いるという点にあります。
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