コラム

ドクターにとっての持続可能な働き方を 実現するキャリアプラン

2020.1.20|ライフプラン

皆さん、初めまして。ジーネット株式会社の小野勝広と申します。
今後、医師・歯科医師の皆さんに、キャリアプランを中心と捉えつつ転職・開業・経営・採用・人材育成などについて情報発信をさせて頂きます。
今回は、ドクターの皆様の働き方の変化からキャリアプランを考えてまいります。
医科、歯科で事情は異なりますが、ひと昔前と比較すれば、ドクターにとって働きにくい環境になってきた側面があると考えます。例えば、過重労働、適正配置、応召義務、労働環境、適切な報酬の問題など、現場で奮闘する医師にとって追い風が吹いているとは決して言えません。
寄らば大樹の陰とか、過去と同じ現状維持では、ドクター個人にとっても、経営する病院・クリニックにとっても、リスクが大きくなるでしょう。同じリスクを負うならと、クリニックの開業を検討するドクターも少なくありませんが、そこにも当然リスクはあります。キャリア上もリスクマネジメントが必要です。
私は多くのドクターと接する中で、これからの時代には「キャリアプラン」が必要であると考えています。

ポイントは3つです。
1. ひとつは中長期的な視点でキャリアプランを考えることです。もちろん先行き不透明な現代社会の中で、特に医療業界は政治、行政、財政面からも変化を促される可能性が高く、中長期的な観点でドクター人生を考えるのは難しいです。だからこそ多様な情報を収集し、情報リテラシーを高めること、また豊富な事例や適切なノウハウを手に入れることも大事な要素です。ネットでの情報収集だけでなく、他の職業の方
から情報収集するのも必要ですね。
2. もうひとつはオリジナリティ溢れるキャリアプランを考えること、つまり自分らしいキャリア設計が必要になると考えています。今まではドクター人生にはこれが本道、これが正解というものがあったように感じています。しかし昨今では、このど真ん中のキャリアが果たしてこのままで良いのか?と疑問を持つ方が増えていますね。過労死や過重労働が問題となる中で、ドクターとしての自分が、どういう形で社会貢献をするのか?自分や家族が望む持続可能な働き方をどのように設計するのか?この点を追求する必要があるように思えます。大学医局という存在も今後どのような位置づけになるのか、近未来が見えにくい時代ですので、ドクターであるご自分の身の振り方を、プライベートも含めて自らのキャリアプランに内包して、自分らしく構築していく必要性が高まってくるでしょう。
3. 最後に、これも昨今重要な観点ですが、ライフプランをベースにしたキャリアプランを考えること、これが重要です。
身を粉にして犠牲にして働いた結果、燃え尽き症候群になってしまってはご自身やご家族は当然のことながら、ドクターの場合は社会的な損失になると言っても過言ではありません。
一般国民の医療に対する視点は厳しく、残念ながら現状の医療体制を理解しないままに求めすぎているところもあります。しかし医者の不養生ではなく、ドクター自身が長く社会に貢献することを考慮し、無理をし続けないキャリアプランを考えていくことが必要です。

持続可能な働き方を実現する為には、充実したプライベートがあってこそと思うのです。我が国の医療は、現場で奮闘する医療従事者の犠牲心の上に成り立っていると諸外国から言われますが、そろそろこういう働き方は変えていくべきです。
最近の若手医師は、独自のスタイルでキャリアパスを構築し始めています。若手はこの先が長いから…ではなく、私は中堅医師やベテラン医師も同じようにキャリアプランを持つべきと思うのです。引退から逆算したキャリアプランが持てると、日々の診療が充実してくると考えます。

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