コラム

ドクターのキャリアプランから考える 転職準備・開業準備

2020.5.20|ライフプラン

皆さん、こんにちは。ジーネット㈱の小野勝広です。
<キャリア>という言葉の語源は「轍(わだち)」です。
つまり今まで通ってきた道なのですね。一方で<キャリアプラン>は未来です。これから通るであろう道です。ですから、過去のキャリアを踏まえた上で、個々それぞれのキャリアプランについて考えていくのが最善です。
それでは今回は「ドクターのキャリアプランから考える転職準備・開業準備」について考察します。
キャリアプランは未来です。しかし、昨今のような社会的不安が増す時代、先行きは不透明です。医療業界でも、現在のお勤め先や自分自身が果たしてこれからどうなるのか?と心配になりますよね。
ところがキャリアプランとは、こうなりたい! こうしたい! という願望であり、その上でどう実現していくか?というキャリアパスを具体的に考えていく訳です。
つまり不安をいかに乗り越えていくのか?がキャリアプランとも言えるのですね。まさにこういう時代に必要不可欠な考え方です。
多くの先生方とキャリアプランに関するお話をしていますと、その大半が、「いずれ転職するかも…」という新たな職場に関するご相談か、「将来的には自分でクリニックを開業したい」という開業のご相談が多いことに気づきます。
その際に、必ず私がお伝えするのは「キャリアプランを一直線に考えるのではなく、二段階、三段階で考えた方が良い」ということです。

例えば将来的に開業を目指している先生がいるとします。現在は大学医局に所属しており、仮に3年後に開業するとして、このまま3年間大学にいた後に退局して開業するというのはいかがでしょうか?
開業コンサルでもある私としては、「できることなら開業地の近隣にある民間病院で勤務医として働き地域に名を売るとか、クリニックの運営を学ぶために繁盛クリニックで働いてみるなどの経験があった方が、いざ開業準備を進める際にもメリットは大きい」とお奨めしますね。
これは転職の場合も同じです。例えば年収面で、「〇〇円は稼ぎたいとか、□□の手術件数を増やせる職場に行きたいとか、QOML(Quality of My Life/Medical staffs’ Life)を高めたい」とか、このような理由で転職活動をスタートさせることが多いですが、いきなりそういう職場が見つかるか?
というより、そういう職場から「是非当院にご入職ください、つきましては、これこれの条件で…」と良いオファーをして頂ける自分になっておくことが重要です。
望む環境を手に入れるために、自分自身のキャリアを高めておく、2ステップ、3ステップで実現するという考え方ですね。このような順序立てた思考は、怪しい案件に騙されないためにも有効です。
昨今、転職を考え始めたら求人誌や求人サイトで求人を探すとか、開業を考え始めたら開業物件を探すなど、性急に動いて案件の裏事情に気づかずに失敗するケースが多くなっています。
大事なのは、ご自身のプランなのです。キャリアプランが具体的である、クリニックのコンセプトや事業計画が明確である、この状態であればオイシイ条件に安易に飛び付いたりしません。ですから自らのプランにピッタリの案件を手に入れ、成功に繋がっていくのです。
難しく考える必要はありません。3年後に自分が手に入れたいものは何か? 望ましい環境はどんなものか? ここを考えるのが出発点です。目標が定まれば具体的な実効策を練っていけば良いのです。またキャリアプランは柔軟性を持って構いません。一度定めたものを変えても良い訳です。むしろ時々振り返ってみた方が良いくらいです。
求人を探す、開業物件を探す。これはプロセスです。根幹となる「プラン」が明確になっていないと、“高条件”という業者の宣伝広告に翻弄されます。お気を付けください。

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