コラム

withコロナ時代、外来患者は戻ってくるのか?

2020.11.20|医療経営

緊急事態宣言が発令された4月以降、患者の受診控えが起こりました。不要不急の受診の減少が続けば医療保険財政はプラスになりますが、医療機関の経営への影響は避けられないでしょう。
新型コロナウイルス感染症の拡大は、別の疾患で来院する高齢者や小児、更には花粉症、アレルギー、喘息などで受診する患者の受診抑制を招きました。

受診控えによる患者の病状悪化が懸念される一方で、あくまで私のコンサルティング経験からの推察ですが、中にはそもそも頻繁に受診する必要のなかった患者もいたのではないでしょうか。
ある急性期病院が入院医療中心にするために外来患者を積極的に地域の診療所に逆紹介を進めていたのですが、しばらくすると一定割合の患者が病院に戻ってきました。その理由を患者に確認すると、逆紹介された診療所は処方期間を短くし、再診回数が多くなり受診が負担になったためという回答がありました。また急性期病院でも、「処方期間を短くし、再診患者を増やしたほうが良いのではないか」というような議論がありました。このような経験が何度かあったことから、医療機関サイドの要因で外来患者数が過剰になっていた可能性はあるのではないかと想像しています。

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