コラム

デジタルネイティブ世代に見放される新聞・テレビ

2021.9.20|その他

一昔前までは通勤の満員電車には周りに迷惑をかけながらでも、新聞を折り込んで読んでいる会社員がかなりいました。今ではスマートフォンを視ている人がほとんどで、新聞を読んでいる人は絶滅危惧種のようになり、すっかり見かけなくなりました。

日本新聞協会によれば新聞の発行部数は、2000年に約5,371万部だったのが2020年には約3,509万部と3割以上減少しています。減少率は徐々に高くなっており、じり貧状態です。

減少している要因は、「第13回メディアに関する全国世論調査(2020年)」によれば、「月ぎめで新聞をとらない理由は?」という質問に対し、回答者の74.0%が「テレビやインターネットなど他の情報で十分だから」、37.9%が「新聞の購読料は高いから」となっています。

出典:一般社団法人日本新聞協会の調査データを当会で加工

新聞社も決して手をこまねいているわけではありません。

2010年3月から電子版を開始した日本経済新聞の電子版の有料購読者数は、2020年7月1日時点で約77万人になっています。朝刊販売部数が約207万部のため、紙版
に対する電子版の割合は37%程度までになっています。

一方で1995年から電子版を開始している朝日新聞は約32万人の有料会員(2020年5月末現在)と日本経済新聞の半分に満たず、紙の朝刊の販売部数約558万部に対する割合は5.7%に留まっています。他の新聞社は電子版の有料会員数を公表していないため、更に苦戦している可能性が高そうです。

特に若い人たちが新聞を読まなくなったと耳にすることがありますが、その状況はNHK放送文化研究所が5年毎に実施している国民生活時間調査をみるとわかります。

2020年の調査結果によりますと、まず新聞については、平日1日に読む時間の平均はなんと20代は0分、30代は1分しかありません。50~60代では10分台のため気になる記事を選んで読む程度、70代以上になると36分ですのでじっくり読むくらいの時間を割いています。

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